ゼオスキン:デイリーPDのすべて

ゼオスキン:デイリーPDのすべて

デイリーPDはセラピューティックでは朝の補助的なビタミンAとして、メンテナンスでは朝夕の基本となるビタミンAとして、いずれのメニューにも組み込まれています。毎日のスキンケアに1本だけ選ぶとしたら、デイリーPDが最もおすすめです。デイリーPDの詳細について解説します。

配合成分と成分効果の詳細

レチノール

①しわ・たるみを改善する。コラーゲン、ヒアルロン酸の増生

②くすみ・しみを改善する。角質代謝と皮膚のターンオーバー促進

③保湿:水分保持力を高める

レチノールは皮下に浸透すると酵素の働きによりレチナール、レチノイン酸へと変化します。レチノイン酸はいわゆる「トレチノイン」です。これらは肌の角質代謝を促進、皮膚のターンオーバーも促進されます。これにより皮膚のキメを整え、小じわなどを改善します。くすみ・色むらも改善され明るくなります。ヒアとくにレチノイン酸(トレチノイン)のターンオーバー促進作用は効果的であり、これにより顕著な改善が期待されます。ヒアルロン酸も合成され、みずみずしくふっくらした肌質に改善されます。コラーゲンの生成促進の作用もあり、肌の弾力性も向上します。

パルミチン酸レチノールレチノールにパルミチン酸を結合させ、レチノールの成分が壊れにくく「安定化」させ肌への浸透力を高めたものが、パルミチン酸レチノールです。人の体内ではレチノールはパルミチン酸レチノールの形態で貯蔵されており、

パルミチン酸レチノール → レチノール → レチナール → レチノイン酸(トレチノイン)

という変換を経て、生理活性を発揮します。基本的に皮膚内でレチノールに変換されて作用するので、レチノールの作用である表皮ヒアルロン酸の合成促進による抗シワ作用が得られます。

パルミトイルトリペプチド-1:3個のアミノ酸ペプチドとパルミチン酸から得られる反応生成物で、肌のシワを改善、ハリ感をもたらします。また血行促進作用によって、色素沈着やクマ、たるみを解消します。

パルミトイルテトラペプチド-7 :4個のアミノ酸ペプチドとパルミチン酸との反応生成物で、加齢を加速させ、肌の炎症を引き起こす物質IL-6(インターロイキン)の増加を抑える作用があります。皮膚に浸透し、シワ・たるみを改善します。

ミクロコッカス溶解液(ウルトラソーム):牛乳常在菌由来の酵素を含有するリポソームで、肌に浸透して紫外線による皮膚細胞DNAの損傷を回復します。

シロイヌナズナエキ(ロキシソーム):DNA修復酵素「OGG1」を内包するリポソームで、酸化ストレスによるミトコンドリアDNAの損傷を軽減し、時間経過に伴う損傷を抑制します。老化の一因と考えられている 8-オキソグアニンを短時間で修復します。

酢酸トコフェロール:末梢血管拡張作用により血行を促進し、肌荒れ、ニキビ、シミ、ソバカスなどを防止する。 抗酸化作用、ホルモンバランスの是正作用が得られます。

その他の成分:イソノナン酸セテアリル・シクロペンタシロキサン・シクロヘキサシロキサン・ペンチレングリコール・セテアリルアルコール・ステアレス-20・ホホバ種子油・(C14-22)・BG・セテアリルグルコシド・(サフラワー油/パーム油)アミノプロパンジオールエステルズ・カルボマー・カプリリルグリコール・アルキル(C12-20)グルコシド・エチルヘキシルグリセリン・ヘキシレングリコール・乳糖・EDTA-2Na・セルロース・香料・ポリソルベート20・ソルビン酸K・レシチン・1,2-ヘキサンジオール・β-グルカン・安息香酸Na・乳酸Na・ヒドロキシプロピルメチルセルロース・メチルパラベン・EDTA・酢酸トコフェロール・グンジョウ・マンダリンオレンジ果皮油・オレンジ果皮油・レモン果皮油・セイヨウハッカ油・ミモザテヌイフローラ樹皮エキス・紫401

内容量・価格・使用方法

18,600 円  税込価格(20,460円) 容量:50 mL

デイリーPDの容量は1本50mlです。1Pushあたり約0.2mlのクリームが出るので、朝・夕1Pushずつ使用すると1日0.4ml、4ヶ月程度使える容量になります。(2Pushずつ使用すると2ヶ月分くらいです。)

1回の使用容量は1-2Pushが推奨されていますが、当院では1Pushで美白美容液(ミラミンorブライタライブ orシーセラム)と混ぜて使用することを勧めています。3−4ヶ月でなくなる計算となりますので、無くなる前に次の分を追加購入することをおすすめします。

効能

デイリーPDにはレチノールと抗酸化成分が配合されており、紫外線や酸化ダメージから肌を守り、肌をやさしくケアして、キメの整った美しくて健やかなハリのある肌を形成します。

<リポソーム化したレチノールが効く>

デイリーPDに含まれるレチノールはリポソーム化(水分と油分になじむ膜で包まれること)されており、水に溶けにくい活性成分が親水性となるため、より肌へ浸透しやすくなり、長時間にわたって肌に効果をもたらします。

<カプセル化したビタミンEの抗酸化>
カプセル化した抗酸化力が高い「ビタミンE」が酸化反応にアプローチします。

<DNAの修復力>

ロキシソームやウルトラソームなどのDNAレベルでの修復を行う高い技術が取り入れられています。

感想

レチノール配合ながら、嫌なA反応はほとんど感じません。ロキシソーム・ウルトラソームによるDNA修復力やビタミンEによる抗酸化が、レチノールの嫌な反応を抑えてくれている感覚です。ゼオスキン のシリーズで1本だけを使うならこの「デイリーPD」で決まりでしょう。昔のセラピューティックにはデイリーPDが入っていませんでしたが、最近のセラピューティックには朝のメニューに組み込まれています。メンテナンスへの移行もわかりやすくスムーズにできるようになりました。(トレチノインを高濃度レチノールシリーズに変更するのと、ミラミン・ミラミックスがなくなったらブライタライブ に変更するだけでメンテナンス完了です)コロナ禍で売れすぎて一時品切れになっていました。