ゼオスキンの効果を安定させるために必要なこと
ゼオスキンヘルスの効果は絶大です。しかし、それは「どんな人にも同じく、絶大な効果をもたらす」わけではありません。人はどうしても「楽に」望むものを得たいと考えます。SNSの情報で「ゼオスキンできれいになった」という情報を見たら、当然自分も同じようになりたいと思います。
クリニックに趣き「ゼオスキン、フルコースでください!」
早速自宅に帰り、ゼオスキンを開始。複雑な使い方もしっかり理解して、実践して、さあ劇的な変化を!と思うでしょう。でも、思ったような効果が出ず、赤み、皮むけばかり。そういやSNSでそういう「反応」のあとにきれいになるようなことを書いていたのを思い出し、「もっと反応を出せばいいのかな?」と思うように・・・。徐々に指導を受けていた使い方ではなく、自己流の使い方に変わっていき、赤み皮むけとの格闘を重ねます。1ヶ月−2ヶ月と使用を重ねても、多少は肌質がよくなったところもあるけど、なんだか逆にニキビが増えた・・?色素沈着が逆にきつくなった・・。
なんだゼオスキン、こんなものか・・。噂と違った。
ゼオスキン、高い買い物して逆に悪くなったんじゃね?
ゼオスキン=悪。
このお話で、自分に重ねて共感される方もいるかもしれません。一般の方からすれば、良いと聞いて使い始めたゼオスキンが自分にあわなくて、当然そういう思いに至る経緯はわからなくはないです。
しかし、ゼオスキンも完璧な化粧品ではありません。
我々医療に携わって処方を色々扱っていると、こういう反応は「珍しいこと」ではありません。たとえば、病気に対する薬、人や体質、病気の状態によって薬が様々な種類、効能に分かれており、医師が使い分けるのと同じく、肌質や体調によっても化粧品も「相性」があります。
ゼオスキンがすべての万人の人によいわけではないですが、「自分が合わないから」といって、「ゼオスキン=悪」というのも短絡的すぎます。
当然ゼオスキンを始める前から、「自分に合っているかどうか」も含めて「チャレンジ」の気持ちで始めるべきです。当院では2016年からたくさんの方に使っていただき、ゼオスキンを処方した人は必ず再診していただき、経過を見ながら指導していますが、(実際数えて統計を出したわけではありませんが)おおよそ90%以上の方が満足されている印象です。当院はセラピューティックもマイルドに使う指導をしていますので、高い満足度はそれの影響もあるかもしれません。
SNSで各個人が「自分はこうだった」という情報を気軽に発信できるため、「ゼオスキンよかった」と言う情報もたくさん見つかりますが、「ゼオスキンが合わない」という情報も検索すればたくさん見つかります。でもそれらの情報に振り回されると、本質的なものを見失う可能性があります。これはどういう情報でも同じかもしれません。どんな化粧品にも良い評判、悪い評判はSNS上では見つけられます。
処方する立場から言わせれば、「色んな肌質の方に、まんべんなく処方して反応をしっかりfollow upしてチェックしている」ので、ゼオスキンが多くの人に明らかな満足度、改善を生んでいることは間違いありません。当然、ゼオスキン以外の化粧品でも(エンビロンでも、ガウディスキンでも、SK2でも)、自分の好み・肌質・体調にピッタリ合うときには満足度を生み出すでしょう。
当然個人の感想を発信することは自由です。「自分はゼオスキンが合わなかった」というのは自由だと思います。新しく始める人が、そういうSNSを見て必要以上に不安になる必要はありません。医師の診察のもとで、相談しながら、慎重に使うことは必要だと思います。
メンテナンスについては、ほぼメーカーの仕様通りのススメ方をしていますが、こちらも90%以上の方が使用前よりも肌質改善が得られています。
裏を返せば10%程度の方は何らかの「合併症」や「不満」を言われるということになります。
セラピューティックでは「使い方の理解不良」で「ダウンタイム」に対して不満を抱かれる傾向があり、これについては指導でなんとか改善されたり、一時休憩させてしっかり使い方指導を行い、再度使い始めることで改善されたり、イオン導入で肌を整えることでリカバーできます。
メンテナンスでの不満は、「もっと効能が欲しい」というものが多いです。こちらは「セラピューティック」へのステップアップを勧めていくことや、IPL、イオン導入、超音波導入などの施術併用で改善することが多い印象です。
ゼオスキンを使っても「思ったほどの満足度を得られない方」に対して、とても大切なポイントが3つあります。費用はほとんどかからな提案なので皆さんも実践してみてください。
睡眠の量と質を高める
睡眠の量と肌質は非常に密接に関わっています。睡眠不足の状態のまま、いくら良い化粧品を使っても、肌は反応してくれません。
睡眠は「体を休めている」だけだと思っていませんか?
良好な睡眠中には成長ホルモンが分泌され、新陳代謝がしっかり進みます。皮膚の修復はこの環境に置かれて初めて進行していきます。睡眠不足のまま、いくらレチノールを入れても、トレチノインを入れても、肌は良い反応をもたらしてくれません。
肌自体の免疫力も「睡眠不足」の状態では低下してしまいます。その結果、普段以上にニキビが増えたり、皮膚炎が起きたり、カサカサになったりします。
そもそも、肌質が劣化した(シミ、肌荒れ、ニキビ)からゼオスキンで治そうという人が多いはずです。劣化した根本的な原因が「睡眠不足」も影響していたりしませんか?
「そんなこと無い、自分は毎日しっかり寝ている」という人も多いでしょう。
では質問です。
①1日8時間の睡眠は取れていますか?
②夜10時〜深夜2時までの「睡眠のゴールデンタイム」をしっかり寝れていますか?
③適切な「目覚め」、すなわち毎朝同じ時間に起きて、日光をしっかり体全体に浴びていますか?
これを実践出来ている人は、しっかり睡眠ができていますので、この記事を無視してもいいでしょう。しかし、おそらく大半の人は実践できていないのではないでしょうか。当然、自分も全く実践できていませんでした。
騙されたと思って、一度8時間睡眠を取ってみてください。肌は生まれ変わるかもしれませんよ。
オートファジーを働かせる
『「空腹」こそ最強のクスリ(青木 厚著)』という本を知っていますか?
ノーベル賞を受賞した「オートファジー研究」から生まれた食べ方の新常識について紹介している本です。
この本で紹介されている理論が「肌質改善」に非常に有効です。
「空腹が16時間続くと体内で“オートファジー”が働き、古くなった細胞を内側から新しく生まれ変わらせる。」
「不要なものを材料に新たなタンパク質を作り細胞が生まれ変わっていくので、体内からアンチエイジングの効果が得られる」
ダイエット的に紹介されたりしますが、ゼオスキンユーザーにとってオートファジーは「肌を激変させる習慣」だと思います。
詳しくは書籍を是非読んで、勉強してください。インターネット上に様々な方がこの本を読んで「オートファジーの働かせ方」を解説してくれています。自分のおすすめは「中田敦彦のYoutube大学:【空腹こそ最強の薬】一日3食は間違いだった?無理なく痩せる食事法」の動画が非常にわかりやすいです。
私はこの動画をみて、即書籍を購入しました。
食事と食事の間を16時間開けて、消化管を休めることで、様々な効能が得られます。
・がんの予防
・高血圧症の改善
・認知症予防
・アレルギーの改善
・免疫力アップ、感染症予防
・老化防止、アンチエイジング
16時間の間欠的ファスティング(断食)は美肌に効果的です。夜8時までに夕食は終えて、朝は抜き、昼は12時と決めておけば、16時間断食は達成できます。
ゼオスキンの効果を上げることにもつながると思います。ぜひ一度実践してみてください。
食事・サプリメントによるビタミン補充
偏った食生活も、肌のポテンシャルを低くしている原因の一つです。乱れた食事、栄養バランスが続いているのに、ゼオスキンをつかっても良い効果がでないのは当然です。
当然食事からビタミン、ミネラルを必要十分な量を摂取することが推奨されます。野菜やフルーツを積極的に摂取しましょう。
病院でお手伝いできることとして「サプリメントの摂取」があると思います。
以前にサプリメントの効能についてまとめた記事がありますので、そちらをご参考に読んでみてください。
Image by Daniela Dimitrova from Pixabay