形成外科の受診相談内容TOP5(第4位、第3位)

形成外科の受診相談内容TOP5

形成外科の診療内容紹介、第二弾です。当院で相談が多いTOP5を紹介しています。前回、第5位は「まぶた外来での眼瞼下垂の相談」「下肢静脈瘤の相談」を挙げさせていただきました。

今回は第4位と第3位を発表したいと思います。

といっても、なんの投票をしたわけでもなく、手術や患者相談の多い印象で筆者みずから独断でTOP5を決めています。このあたりはあくまで「当院での状況」というところでご了承ください。

第4位:美容(しみ治療)

形成外科専門外来は当院では火曜日〜金曜日の午後から、および土曜日の午前中で対応しています。専門外来の時間は完全予約制ですが、その1人30分の診療枠で「美容治療の相談(自費)」も対応しております。

総合病院の形成外科で自費まで対応しているところは、最近になって増えてきています。当院は3年ほど前から自費診療にも積極的に対応するようになりました。フォトフェイシャルの治療やイオン導入・超音波導入による美肌治療、ゼオスキンヘルスの提供・指導によるトレチノイン・ハイドロキノン療法が好評です。

美容の相談の9割以上が「しみ」の相談です。

しみの治療の場合、「1つのシミを消したい」という要望なのか、「顔全体的にしみをきれいにして、美しく見せたい」のか、どちらを望んでの受診なのか見極めることが重要です。

要望に対して、うまく治療を提供できるように初回カウンセリングは必ず医師が行うようにしています。

当院はいわゆる美容クリニックほど「手数」は多くありません。しかし、総合病院の美容治療として望まれる「要望」には十分答えられると思っています。

・IPL(フォトフェイシャルM22: ルミナス)

・Qスイッチルビーレーザー(NIIC)

・超音波イオン導入(ENVIRON)

・ゼオスキンヘルス(キュテラ)、CELLNEW+(常盤薬品)

これらの組み合わせで大半の方が望まれる「シミの治療」への対応が可能です。

当院で行っている美容治療の解説記事をリンクしておきますので、ご興味ある方は御覧ください。

第3位:キズの治療(怪我・キズアト・難治性潰瘍・蜂窩織炎も含め)

自宅や外出時に受傷してしまった怪我の相談についても、よく相談受診されます。外出先の病院で救急を受診された後であったり、当院の救急外来を夜間に受診されたのちのfollow upであったり。

形成外科は「キズを治すプロフェッショナル」です。

どんなキズの相談でも、対応しています。これは全国どこの形成外科でも同じはずです。キズといえば形成外科と思ってもらっても良いと思います。

なかでも当院が力を入れているのは「難治性潰瘍」です。褥瘡や糖尿病性壊疽、虚血性壊疽、うっ滞性皮膚潰瘍など、治りにくいキズでお困りの方は是非ご受診ください。

意外と知られていないのですが、「蜂窩織炎」でも形成外科に受診していただいて結構です。表面のキズはありませんが、脂肪組織のレベルで細菌感染が広範囲に広がってしまう病態で、抗生剤の点滴治療や、入院安静による療養などを行います。

過去のキズ関連の記事リンクを貼っておきますので、ご興味ある方はご覧ください。

Photo by Evie S. on Unsplash

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