ゼオスキンのセラピューティックについて

<2020年7月8日 初回投稿:2020年9月30日 リライト> 

ゼオスキンのセラピューティックについて

ゼオスキン ヘルス(ZO SKIN HEALTH:キュテラ)のセラピューティックについて初めて使用する方のために使用方法と注意点をわかりやすく解説します。生駒市立病院の形成外科では若干メーカー推奨の使用方法より「優しい」セッティングになっています。そのため、セラピューティック特有の「赤み・皮剥け」がコントロールしやすく、安全にご使用いただけます。

必要な製品

セラピューティックに必要な製品を以下に記載します。これまでの記事で各製品の成分詳細や効能について詳しく書いているので、そちらについてもリンクしていますので、ご興味ある方はごらんください。

洗顔ジェントルクレンザー(さっぱり系洗顔:普通肌・脂性肌)、ハイドレーティングクレンザー(しっとり系洗顔:普通肌・乾燥肌)のいずれか (5200円 税別)

化粧水バランサートナー (6000円 税抜)

美白美容液ミラミン(12000円 税別)、ミラミックス(11600円 税別)

レチノール美容液デイリーPD (18600円 税別)

トレチノインCD-トレチノイン 0.1% 20g(院内調合)(3241円 税別)

日焼け止めサンスクリーンプラスプライマー (7200円 税別)

朝のスキンケア

セラピューティックの朝のスキンケア手順について解説します。

洗顔ジェントルクレンザー、ハイドレーティングクレンザーいずれかを使用します。500円玉程度を少量の水で少し手のひらで泡だてて洗顔します。あまりゴシゴシこすらずに優しく洗ってください。タオルで軽く水分を拭き取りましょう。皮脂や毛穴の汚れを除去する効果があります。

化粧水バランサートナーを500円玉大の適量をコットンにとって、額→こめかみ→目元→頰→ほうれい線→下顎の順に染み込ませていきます。酸性の化粧水なので、塗った後は少しピリピリする感じが残ります。1−2週も使用すると慣れてきます。グリコール酸が配合されており、肌のPHを整え、次に使う美容液の浸透を良くします。

美容液ミラミンとデイリーPD1プッシュずつ手のひらに取り、顔全体に塗布します。別々に使用してもいいですが、手のひらで混ぜて2プッシュ分の容量を全体に伸ばす方が量も適量になり、手間も減ります。ミラミンはハイドロキノン美容液なので、メラニン色素の産生が抑えられ美白効果が得られます。デイリーPDはレチノール美容液で、肌の細胞の入れ替わりを促進してシミが抜けやすくなり、しわ・たるみも改善します。

日焼け止めサンスクリーンプラスプライマーを適量(1−2プッシュ)手に取り、顔全体に塗布します。化粧下地としての効果もあり、さらっとした塗り心地です。SPF30、PA+++の紫外線予防効果に加えて、ブルーライトや近赤外線といった肌のたるみに影響する光線からも肌を守ってくれます。

夜のスキンケア

セラピューティックの夜のスキンケアについて解説します。こちらは朝に比べて注意が必要な点がありますので、しっかり理解して使用してください。

洗顔 ②化粧水(バランサートナー) ③美容液(ミラミン):朝と同様に使用してください。ミラミンは朝はデイリーPDと混ぜていましたが、夜は単体で1プッシュ、色素沈着やシミの気になるところ中心に塗布してください。

美容液(ミラミックス+CDトレチノイン):セラピューティックで最も効果がある部分です。注意して使用しましょう。(ここで説明する使い方は生駒市立病院でのセラピューティックコースの具体例です。他クリニックのセラピューティックは使用されているトレチノインの濃度や質により異なる反応を生じます。実際に使用するときには処方を受けたクリニックの使い方を参考に使用しましょう)

ミラミックスを1プッシュ手のひらに取ります。その量に対して、約半分(0.5)のCDトレチノインを同じく手のひらに取ります。それらを混合して、額・こめかみ・頰・下顎の順で塗布していきます。目元と首にはあまり塗らないようにしてください。特に目のキワ(上下瞼の眼球の上に当たる皮膚)には塗布しないようにしてください。トレチノインの反応が出ると鬱陶しくなる場所です。

CDトレチノインの反応が出てくるのは3−4日ほど使用してからです。まず最初は「何日で赤み・皮剥けの反応が出現するか」をしっかり見極めてください。そして赤み・皮剥け様の反応が確認できたら、CDトレチノイン・ミラミックスの使用だけ止めて、その他の製品は継続して使うようにしてください。そして「何日でその反応が治るか」を確認してください。

たとえば、「3日で赤み・皮剥けが出て、CDトレチノイン・ミラミックスだけ止めてから3日で赤み・皮剥けが引く。」くらいが一般的な平均と言えます。この反応の強弱には個人差が非常にあり、2日で赤み・皮剥けが出る方もいれば、4日〜5日でようやく出る人もいます。症状が引くまでの期間も平均3日程度ですが、4−5日かかる方もいます。この期間をしっかりと把握して、「徐々に連続して使用できる日数を増やしていく」のが理想的です。

最初のうちは反応がないからといってあまりCDトレチノインの量を増やさないようにしてください。2週以上使っても反応が弱いと感じる方はミラミックス:CDトレチノインを1:1の比率に増量して使ってみてください。

が強い、赤みやヒリヒリ感、細かい皮剥けが強く出ながらも、継続してCDトレチノイン・ミラミックスを使い続けるのは当院では推奨していません。赤み・皮剥けの炎症が強すぎて限界を超えると、かなり高度な色素沈着を生じ、一筋縄では改善できなくなってしまいます。SNSで「こんなに皮剥けしてまーす!」のような記事を見て、皮剥けが良いことのように感じてしまい、ついつい使いすぎている方をよく見ます。運良く色素沈着にまで行かなければラッキーですが、決して安全ではありませんので「赤み・皮剥け」はコントロールすることを心がけてください。

反応期と対策

使い始めから早い人は3〜4日程度で頰やほうれい線のあたりから赤み、皮剥け、ヒリヒリ感が出始めます。トレチノインによる反応期で、セラピューティックが効いている証拠です。乾燥を感じることも多く、日中にポロポロと薄皮がめくれるような状況になることもあります。

対策①:あまりに症状が強く、苦痛であれば夜間のCDトレチノイン・ミラミックスを3日程度休薬してください。3日ほどで症状が和らげば、再びCDトレチノインを含めた使用法に戻してください。

対策②:トレチノインだけ3日休薬しても反応が続く方は、ミラミン・デイリーPDも一時休薬して、洗顔と化粧水のみにしてください。市販品の保湿乳液などで乾燥を補っても構いません。生駒市立病院ではセラピューティック中の乾燥対策に他社製品ですが「常磐薬品:CELLNEW+のモイスチャーミルクB12」をお勧めしています。保湿力の高い美容乳液です。

対策③:それでも心配な方や、治らない方は一度病院受診をお勧めします。イオン導入の施術を行うと悪循環に入ってしまった皮膚の炎症が治る場合があるので、肌の状態に応じて施術の提供などを行います。

上手に使うためのコツ

セラピューティックを上手に使うコツは、個人的には「無理をしない」ことだと思っています。セラピューティック中の方のブログやインスタなどを見て、皮剥けすることが良いことのように思い違いをしている方もおられます。確かに反応期に自然に出てしまった皮剥けくらいなら効果の現れとして捉えても大丈夫ですが、中には慢性炎症状態となっているのに「効いている」と思ってしまい、さらにトレチノインを使ってしまうような状態の方がおられます。慢性炎症状態になってしまうと、反応期を抜けても色素沈着が生じくっきりしたシミが残ってしまう状態になりかねません。あまり反応させすぎないように、うまくトレチノインの量をコントロールしていくことが大切です。

病院でしか処方できない理由はココにあります。反応期の状態が不安になったり、炎症が強くてコントロールが難しい場合には遠慮なく病院に受診して相談しましょう。

終わったあとはどうする?

セラピューティックをうまく使いこなしている人は使用開始から1ヶ月〜2ヶ月後くらいから、耐久期とよばれる時期に入ります。肌に耐性、抵抗力が生まれて、赤みや皮剥けが落ち着いてくる時期です。少し反応期の頃に比べて気持ち的にも楽になってきます。

毎日朝夕、推奨容量通りに使っている人で、1セットの容量が3ヶ月程度持つ分量あります。ちょうど使い切ったころに安定期(完成期)に入ります。無くなったら次のコース、メンテナンスに移行していきます。メンテナンスとセラピューティックは洗顔や化粧水、日焼け止めは共通なので、無くなったら追加購入していただきます。美容液はメンテナンス特有のものがありますので、医師と相談して決めていきます。

セラピューティックの3ヶ月は一見「美肌修行」のように思われがちですが、使い方を理解して上手に使えばそれほど苦痛はありません。実際使ってみると、使用とともに徐々に古い肌が健康な肌に入れ替わっていくのが実感できます。3ヶ月の使用でかなり肌質は向上します。できればこの状態を維持したいものです。

維持させるためにも、セラピューティック終了後はメンテナンスに移行して、引き続きケアすることをお勧めします。

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