<2020年6月22日 初回投稿、2020年9月19日 リライト>
スキンブライセラム0.25のススメ
ゼオスキンのホームケアのイメージは、やはり効果が顕著な「セラピューティック・プログラム」を思い浮かべる方が多いかもしれません。セラピューティックは1ヶ月ほどの反応期を乗り越えなければなりませんが、やはり得られるものは大きく、変化が劇的なこともあり、当院でも人気の製品セットになっています。
一方で、反応期がどうしても苦手という方や、フルセットでの購入が予算オーバーという方におすすめなのが、「メンテナンス・プログラム」です。フルセットで使用しても、セラピューティックのような強い反応期はありません。
今日はそのうちでも特に「スキンブライセラム0.25」の製品の使い方を紹介します。
当院一押しの「スキンブライセラム0.25」
10000円(税別)
スキンブライセラムは高濃度レチノールとビタミンC(アスコルビルグルコシド)を主に配合しています。オレオソーム化という技術を用いて、レチノールをカプセル内に配合し、効果的に肌に届けることができます。
レチノールの反応により肌細胞のターンオーバーが活性化し、セラピューティックのトレチノインほどではありませんが、改善作用が感じられます。
ビタミンCも配合されており、同時に美白効果も得られます。
配合成分と成分効果の詳細
0.5% レチノール
①しわ・たるみを改善する。コラーゲン、ヒアルロン酸の増生
②くすみ・しみを改善する。角質代謝と皮膚のターンオーバー促進
③保湿:水分保持力を高める
レチノールは皮下に浸透すると酵素の働きによりレチナール、レチノイン酸へと変化します。レチノイン酸はいわゆる「トレチノイン」です。これらは肌の角質代謝を促進、皮膚のターンオーバーも促進されます。これにより皮膚のキメを整え、小じわなどを改善します。くすみ・色むらも改善され明るくなります。ヒアとくにレチノイン酸(トレチノイン)のターンオーバー促進作用は効果的であり、これにより顕著な改善が期待されます。ヒアルロン酸も合成され、みずみずしくふっくらした肌質に改善されます。コラーゲンの生成促進の作用もあり、肌の弾力性も向上します。
アスコルビルグルコシド:メラニン還元による色素沈着抑制作用、紫外線照射における抗炎症作用、コラーゲン産生増強による抗老化作用を有する。
パルミチン酸アスコルビル:ビタミンC誘導体の一種。肌の炎症や乾燥の原因となる活性酸素(ヒドロキシラジカル)の発生を抑えることで、炎症によるメラニン色素の生成と、ヒアルロン酸分解による乾燥を防ぎます。できてしまったメラニン色素を還元し色を薄くする効果や、コラーゲン生成を促す効果もあります。
酢酸トコフェロール:末梢血管拡張作用で血行を促進し、肌荒れ、ニキビ、シミ、ソバカスなどを防止します。抗酸化作用、ホルモンバランス是正作用もあり、ダメージを受けた皮膚の修復をサポートします。
ダイズイソフラボン:大豆イソフラボンは肌の調子を整える「美肌ホルモン」のエストロゲンの働きを補い、肌の弾力を保つ「コラーゲン」を増やして、ハリを保つ働きがあるほか、細胞の新陳代謝を高めて肌の生まれ変わりを促進します。
アセチルグルコサミン:N-アセチルグルコサミンは体内でヒアルロン酸の生成を促す作用があり、肌のうるおいや滑らかさを保ちます。
グルタチオン:美白作用だけでなく、ニキビ、赤ら顔、毛穴の開きを改善します。ニキビや赤ら顔の皮膚では、リンパ球や単球が大量の活性酸素を放出して、炎症を起こしており、過剰な活性酸素をスムーズに消去することで、老化や発がんを抑制して、白く、キメが細かく、毛穴の引き締まった美しい肌を実現します。
カプリリルグリコール:抗菌・防腐による製品安定化剤
シクロペンタシロキサン:低粘度でベタつきを抑えてさっぱり感を付与し、広がりや伸びがよく、他の化粧品成分と相溶性に優れている。
イソノナン酸セテアリル:皮膚からの水分蒸散を防止してうるおいを保持し、皮膚を柔軟にするエモリエント作用があり、基材としての分散性も有する。
グリセリン:乾燥などのダメージから肌の保護。
セタノール:乳化物の乳化を安定化する目的でクリームや乳液に使用されます。適度にエモリエント性があり、皮膚に滑らかさと肌ざわりの良い感触を付与する効果もあります。
アーモンドオレオソーム・シクロヘキサシロキサン・セテアリルアルコール・ステアレス-20・ペンチレングリコール・カプリル酸プロピルヘプチル・セテアリルグルコシド・マルトデキストリン・レシチン・(アクリルアミド/アクリル酸アンモニウム)コポリマー・エタノール・1, 2-ヘキサンジオール・カルボマー・ナイロン-12・アンズ核油・ポリソルベート20・ポリソルベート80・水酸化Na・ポリイソブテン・ソルビン酸K・ラベンダー油・ピロ亜硫酸Na・亜硫酸Na・EDTA-2Na・カッコウチョロギ花/葉/茎エキス・ニオイテンジクアオイ花油・BHT・BHA・コーン油・β-カロチン
内容量・価格・使用方法
容量:50ml
価格:10,000円(消費税込:11,000円)
効能
「レチノール」と「アスコルビルグルコシド」が配合されており、肌質を明るく均一に整え、紫外線などの外的ストレスから肌を守ります。「オレオソーム化」されたレチノールが効果的に安定して届けます。
肌の色素や色ムラをターゲットとし、既存の色素沈着を分解をサポートします。
肌を明るくし、肌の色調を整えることに役立ちます。将来的な肌のトラブル被害を防ぐのに役立ちます。抗酸化物質により、肌の保護と皮膚の修復をサポートします。
スキンブライセラムの使い方
週に2回程度からスタートし、徐々に使用頻度と一回の使用量を増やしていきます。反応が強く出る人は週1回に調整していきます。
反応といっても、セラピューティックほどの強い反応ではありません。私も使用しましたが、4−5日連続で使用すると少し赤みと火照りを感じるかどうかというくらいです。なかには2−3日で出る方もいると思いますので、最初の開始時は週2くらいで止めておくのをお勧めしています。
高濃度レチノール製品ですので、2日ほど使用するとフォトフェイシャルでも受けたかのような「ハリ」を感じます。シミについても効果大で、ダウンタイムなく改善が得られることになります。香りは柑橘系で、個人的に不快感のないものになっています。
男性や中高齢者にもオススメ
スキンブライセラムは1本だけでレチノールとビタミンCが得られる優れものです。男性の方も最近はシミの相談でよく来院されますが、女性のように洗顔・化粧水・美容液2−3本・日焼け止め、なんてたくさんの手順があるものはあまり好まれません。当然本当にお勧めなのはフルセットなのですが、メンズ美容ではレーザーやIPL後にスキンブライセラム1本だけ処方して、週に2−3日使用すると、手間もなく非常に効果も得られるため好評です。
なによりフルセット65000円程度のメンテナンス・プログラムに対して、スキンブライセラム0.25 1本だけでの使用は10000円のみと非常に安価です。さらに週2−3しか使いませんので、1本で大体4−5ヶ月ほど、長い人では半年近く使えてしまいます。5ヶ月使えたとしたら月2000円ですね。怪しげなテレホンショッピングの美容液みたいな値段ですが、まぎれもなくゼオスキンの製品ですので、安心して使用していただけます。
中高齢の患者さんにもお勧めです。特に当院の場合は超高齢者の美容ニーズが高く、メンテナンスを予算に合わせて「崩して」販売している場合があります。例えば、バランサートナー(6000円)+デイリーPD(18600円)+スキンブライセラム0.25(10000円)の3本で34600円になります。3ヶ月以上持ちますので、月1万円くらいという予算帯の方でも十分候補に入れてもらえるようになります。
ニキビ治療にも単品で使える
若者のニキビ治療にも応用できます。先日、口元に吹き出物ができて炎症がでてしまったので、スキンブライセラムを軟膏のように部分的にベタ塗りしてみたところ2日であっという間になくなりました。トレチノインのほうがニキビにはよく効きますが、治った後の使い道に困ります。スキンブライセラムであれば、炎症期は局所塗布で対応し、治癒したら週2回全体塗布というように、時期で使い分けが可能であり、無駄がありません。
最後に。個人的な意見ですが、グレーのボディにシルバーと青と白の文字、見た目がなんかカッコいいんですよね。ゼオスキン の化粧品のデザインって個人的にかなり好きなのですが、特にこのスキンブライセラムの佇まいが男性目線からみても「渋い」ので、非常に気に入っています。