レーザーよりフォトフェイシャルをオススメする理由

レーザーよりフォトフェイシャルをオススメする理由

結論:フォトフェイシャルのほうがダウンタイムが少なく全体治療を低価格で実現できる。最新のIPLは進化しており、レーザー並の「シミ除去効果」あり、色素沈着が少ない。

レーザーでシミ取り放題<全体照射ということを、イメージしましょう。解説します。

ダウンタイムが少ない

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レーザー治療は主に「Qスイッチルビーレーザー」「Qスイッチアレキサンドライトレーザー」「ピコ秒レーザー」が挙げられます。シミ治療としては昔からスタンダード治療として実施されてきました。当院でもQルビー治療は行っています。

デメリットは「ダウンタイム」です。レーザー照射はメラニン色素を破壊するパワーは強いのですが、その反面、色素沈着をいかに抑えるかがポイントになります。体質によってはほとんど色素沈着が出ない方もいますが、日本人の3分の1くらいの方が色素沈着がでやすい体質といわれており、照射後にいろんなケアで対策していくことになります。

フォトフェイシャルはそばかすタイプの薄い小さい点状のシミにはよく効きます。全体照射をざっと照射した後に、それぞれのスポット状のシミに対して個別にスポット照射をしていきます。浅いシミに焦点をしぼったフィルターを使えばレーザーに劣らないくらいの改善力が得られます。

なによりダウンタイムが少ないことは最大のメリットです。

また全対照射していることから、気になるシミ、狙ったシミ以外の「隠れシミ」にまで効果を発揮するので、予想していた以上の付加価値が得られます。

全体治療を低価格で

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フォトフェイシャルは機械もどんどん進化し、数年前よりも導入クリニックが増えたために価格がかなり抑えられてきました。

現状の価格帯が「適正価格」と言えると思います。

全顔治療を、フォトフェイシャルの適正価格で、適正なショット数・ショット出力で提供しているクリニックを見つけることができれば、「レーザーよりフォトフェイシャルが良い」と思えるはずです。

レーザーのほうが良い適応と言えるのは「完全に1箇所だけのスポットシミを取りたい」という人でしょう。そこだけ治療でいいなら、フォトフェイシャルを全顔する必要はありません。

気をつけるべきは、フォトフェイシャルの「機器」、「ショット数」「照射出力」「そのクリニックのこだわり」だと思います。全顔50−70ショットのみ、10分くらいの施術で「フォトは7−8回しないと効果ないですよ」なんていうクリニックは要注意だと思います。

せっかくフォトフェイシャルには光線の波長をコントロールできる能力があるので、浅め・深め・スポットを変えて全体・局所というように、いろんな角度で全体治療を行うクリニックは信頼出来ると思います。単にショット数が多いだけでも「痛いだけ」になりますので、適正なショット数で適正な出力で照射してもらいましょう。

とはいっても、一般の方にはそのあたりの設定はわからないですよね。ここがフォトフェイシャルの「グレー」な部分でしょう。

そのあたりはフォトフェイシャルに対するその医院のこだわりをホームページなどで探ってみましょう。ショット数や出力についてまで言及していたり、クリニックオリジナルの照射方法を研究しているようなところは、かなり機械の特性を研究されている先生がいるはずなので、効果も良いと思います。フォトフェイシャルといってもクリニックによって効果が全然違うということです。

「取り放題」というパワーワードにやられがちな「全体治療」

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「しみ取り放題」ってパワーを感じる用語ですよね。先日も、カフェで勉強していると後ろに座ったご婦人たちが「シミ取り放題って行ってきたのよー♪」みたいなお話をされていました。噂を聞きつけ、わざわざ電車で30分ほどの遠くまで行かれたようです。それくらい「取り放題」というインパクトのある言葉は人を惹きつけます。

でもよく考えてみてください。レーザーで取り放題って、自分が指定した「ここ!」っていうところにレーザーを当ててもらえるということですよね。小さいシミが沢山あるので、取り放題のほうが安く済みそう・・・。いえいえ、フォトフェイシャルはそもそも全体照射ですよ。

顔全体の「目立つシミ、目立たないシミ、隠れシミ」もすべてひっくるめて、全体照射をしてから、気になるシミは指定してスポット照射を念入りにしてもらえば「取り放題」以上の効果が得られます。

取り放題は言い方を変えれば「患者さんが希望したところだけの治療」であり、「希望されなかったところは治療していません」

全体照射は「お顔のトータルコーディネート」、希望とか関係なく、お顔の全体のシミ・たるみ・毛穴の開き・産毛などすべてを改善させてくれます。

「食べ放題」「詰め放題」「取り放題」というような「甘い言葉」は、しっかりと見極めて、理解する必要があります。

それにしても「取り放題」というパワーワードは魅力的なのは確かです。

自分なら「IPL基本全体照射しっかり+局所の気になるところのスポット照射当て放題」というメニューが理想です。

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