CATEGORY

形成外科

  • 2020年7月10日

足の壊疽。温存するのか、切断か。

個人的には足の難治性潰瘍をなるべく温存して治癒させることを目標としています。しかし中には来院した時点で救済できないほど壊死が進行していたり、温存できるように色々と治療しているうちに感染を生じたり、さらなる壊死が進行したり、全身状態が悪化したり、そのまま温存治療を継続すると危険な状態になることもあります。 「下肢救済治療」はかなりの割合で、危険と隣り合わせの治療になります。下肢救済に携わる上での心構 […]

  • 2020年7月6日

皮膚のたるみが主体の眼瞼下垂の治療

年齢とともに生じる老人性眼瞼下垂には、眼瞼挙筋というまぶたを持ち上げる筋肉の付着部(腱膜)の緩みによる「腱膜性下垂」と、皮膚のたるみが覆いかぶさることによる「皮膚性下垂」の2種の要因があります。多くの方は両方の要素が重なり眼瞼下垂の症状を自覚されますが、中には腱膜性優位な方や、皮膚性が優位な方もおられます。 2種の混合タイプや腱膜性優位の方は、眼瞼挙筋の操作が必須になりますので従来の「挙筋前転術」 […]

  • 2020年7月4日

褥瘡回診の改革:回診リーダー制の導入

形成外科で院内の褥瘡対策委員会を担っている施設は多いと思います。当院も週1回の褥瘡回診と、月1回の褥瘡対策委員会を担当しており、特に褥瘡回診では毎週木曜日、1時間という規定時間内に院内の褥瘡保有患者をすべて回診するようにしています。多い時には5-6名、少ない時には2-3名の褥瘡保有患者を処置・診察して、評価を行い、治療方針や栄養対策、ポジショニング指導などを行なっています。 当院の褥瘡回診は以前は […]

  • 2020年7月3日

患者満足度の高い外来診療

以前の職場では患者満足度向上のための委員会に在籍させていただき、色々と活動していました。患者アンケートの反省や、いろんなイベントの企画など、会議もたくさん行い、スタッフで検討しました。入院と外来では問題点も異なり、対策も変わってきます。今回は「外来診療」での満足度向上にポイントを置いて解説します。 診察+αの話題作り 診察時には患者さんの主訴に対して、視診・触診・検査などを行い、治療方針について話 […]

  • 2020年6月17日

メイクで隠すという治療もある

レーザー治療後の「痕」や外傷・手術の治療後の「傷跡」、完全にゼロにすることは難しいです。かなり目立たなくなったとしても、それが患者さんの理想通りになっていないこともよくあります。それらの「痕」をメイクでカバーするという方法をご紹介します。 メディカルメイクという治療 市販のファンデーションよりもカバー力の強い、医療用のメイクというものがあります。メディカルメイクと呼ばれ、うまく使うと、傷跡やあざは […]