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形成外科

  • 2020年7月29日

褥瘡の治療に亜鉛補充が必要な理由

褥瘡の治療に亜鉛補充が必要な理由 褥瘡保有患者や高齢で皮膚脆弱性が高い患者では、基本的に低栄養状態で維持されている場合がほとんどです。そもそも栄養状態良好で皮下脂肪が十分あるような方には、特殊な場合を除き、あまり褥瘡は発生しません。低栄養状態が続くと亜鉛が欠乏状態であることが多く、実際の重度褥瘡患者に亜鉛の採血検査を行うとほぼ大半が「低亜鉛血症」です。 亜鉛は「細胞分裂」や「核酸代謝」に重要な役割 […]

  • 2020年7月28日

足の血流を評価する方法(下肢動脈の評価)

足の血流を評価する方法 足の血流といっても、心臓から送り出され末梢の細胞まで血液を行き渡らせる「動脈」と、その反対で末梢から酸素を送り届けた後の血液を回収して心臓に戻してくる「静脈」の2種の血管の血流があります。 詳細に言えば、第3の血管である「リンパ管」もありますが、ここでは「動脈」についての評価方法について解説します。 動脈の評価には「ABI:Ankle Brachial Pressure I […]

  • 2020年7月27日

脂肪腫は手術で取った方がいい?

脂肪腫は手術で取った方がいい? 単刀直入に言えば、「見つかったら早めに取った方がいい」でしょう。個人的には外来に紹介や相談で来院された方には「小さいうちに取りましょう。」と勧めています。理由は「脂肪腫はそのままでは治らず、大きくなってくることが多いため、小さいうちに取らないで置いておくと、いずれ大きくなってより困ることになり、手術の規模も局所麻酔レベルから全身麻酔レベルになってしまうことがある」か […]

  • 2020年7月23日

きずあとが膨らむ –ケロイドか肥厚性瘢痕か–

きずあとが膨らむ –ケロイドか肥厚性瘢痕か– 怪我の痕や手術の痕が膨らんで、痒みが出たり、痛みが出たりすることがあります。「ケロイド状に膨らんだ」などと表現することもありますが、本当の体質から発生している真の「ケロイド」は意外と少ないです。大半は「肥厚性瘢痕」と呼ばれる、体質に関係なく外力が影響して傷が膨らんだ状態であり、手術治療により改善が望めます。 ケロイドと肥厚性瘢痕の見分け方 両者は見た目 […]

  • 2020年7月22日

やけど(熱傷)の治療と治るまでの期間

やけど(熱傷)の治療と治るまでの期間 やけど(熱傷)は受傷した深さによって治る期間が違います。皮膚の浅いところだけのやけどであれば赤くなるだけで済む場合や、水ぶくれができて、それが引いてきたら皮膚が貼って治っているような場合が多く、2週間以内に治ります。より深いやけど(熱傷)になると、水ぶくれの下が治らず、3〜4週間の治療期間、場合によっては手術治療が必要になります。 やけどの深さで治療方法や治療 […]

  • 2020年7月21日

鼻骨骨折の治し方

鼻骨骨折の治し方 顔面の骨折の治療は形成外科で行います。なかでも鼻骨骨折が最も件数が多く、手術になる例も多くみられます。過去には1週間に4件続いたこともありました。鼻骨骨折の整復の仕方は単純で、「骨がずれたところを元に戻す」だけです。他の部位の骨折のようにピンを打ったり、ネジで止めたりはしません。単純なのですが、治療上のポイントはいくつかあります。いかに患者さんにとって「痛みが少なく」「楽」に受け […]