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2020年7月

  • 2020年7月17日

医療業界の「古い考え」からの脱却

医療業界、とくに「医師の働き方」において、一般の職種では当たり前のことが通用しない場合が多々あります。本来突き詰めていくと問題があるような勤務体制でも、「患者さんのため」という大義名分を掲げ、「善」のイメージに変換されてしまい、知らぬうちにそれが当たり前になってしまいます。形成外科医はまだマシなほうかもしれません。一般の方からすると「救急が忙しいところほど大変?」と思うかもしれませんが、一概にそう […]

  • 2020年7月14日

形成外科の集患のために行なったこと

2015年11月より現在の病院に赴任し、4年以上経過しました。立ち上げから今日に至るまで紆余曲折、様々な出来事がありました。患者さんが来院してくれないと形成外科は仕事がありませんので、とにかく「いかに患者さんに来ていただくか」を考えながら、様々な方法を試み、運営してきました。いかに患者さんに存在を知っていただくかは広報活動にかかっています。 当院で行った広報活動についてまとめてみたいと思います。 […]

  • 2020年7月13日

若い世代の眼瞼下垂

まぶた外来として眼瞼下垂の専門外来で対応していると、その患者さんのほとんどは中高齢の「腱膜性眼瞼下垂」「皮膚弛緩性眼瞼下垂」で悩んでいる方々です。「睫毛内反症(さかまつげ)」や「眼瞼外反症」の方が時折、症状を訴え訪れます。 比較的少数ですが、若年層の「まぶた」のお悩みもご家族と共に受診されます。 生まれつきまぶたが上がりにくい「先天性眼瞼下垂症」の患者さんは、まぶたを持ち上げる筋肉が動いていないこ […]

  • 2020年7月12日

タコ・ウオノメと思っていたら違った

足の裏にいつのまにか出来たシコリ。タコやウオノメと思って放置しているとどんどん大きくなって痛みが出始めた、そんな経験ありませんか? タコやウオノメは足の裏の皮膚に繰り返し刺激がかかることにより、角質が反応性に肥厚した状態です。外反母趾や扁平足・開張足など、足の骨格が変形して、体重のかかるバランスが偏り、一点に集中した場合に発生しやすくなります。靴があっていなくて、足先が当たっていたりする場合にも生 […]

  • 2020年7月11日

瘤の無い「下肢静脈瘤」もある

フットケアに力を入れている当院では、「瘤の無い下肢静脈瘤」が見つかることがよくあります。 たとえば爪白癬や胼胝、外反母趾のお悩みで診療に訪れた患者さんに問診で症状を聞いていると、「足がだるい」「夜間にこむら返りがひどい」「夕方に足がむくむ」という症状を訴えられることがあります。 見た目には「ボコボコ」とした瘤は無く、一見きれいな足なのですが、確かにむくんでいる感じはします。 当院では外来にエコーが […]

  • 2020年7月10日

足の壊疽。温存するのか、切断か。

個人的には足の難治性潰瘍をなるべく温存して治癒させることを目標としています。しかし中には来院した時点で救済できないほど壊死が進行していたり、温存できるように色々と治療しているうちに感染を生じたり、さらなる壊死が進行したり、全身状態が悪化したり、そのまま温存治療を継続すると危険な状態になることもあります。 「下肢救済治療」はかなりの割合で、危険と隣り合わせの治療になります。下肢救済に携わる上での心構 […]